知人のご主人が自殺してしまいました。
その原因は借金苦から逃れるためでした。
その借金はすべてギャンブルから作った借金で、同情の余地がないところではあるのですが、大変なのは残された家族です。
特に奥さんがかわいそうでした。
ご主人が自殺してしまった悲しみと、そのご主人が残した借金でダブルの困難を抱えることになってしまったのです。
周りの人たちはご主人の借金なんて背負う必要はないのにと助言したのですが、借金であっても、やはりご主人が残したもの、知らない顔をするわけにはいかないと思ったようです。
しかし、どんなに働いても返せる額ではありませんでした。
そもそも返すことができるのならご主人は自殺しなかったことでしょう。
奥さんは昼も夜も働いたのですが、体力も気力もついていけず、最終的に相続放棄することになったのでした。
相続放棄というのは借金も放棄することができるのですが、放棄する場合は3ヶ月以内に手続きをしなければならないので、ぎりぎりだったようです。